ホーム > 食品添加物の社会的役割
食品添加物の社会的役割
「社会的役割」の前に、食品添加物のそもそもの働きをおさらいします。
- ① 健康維持に貢献する、低カロリー食、減塩食 ② 介護食
- ③ 食品ロスの低減(おいしく、保存性向上)
- ④ 災害などを想定し、備蓄食品(非常時において加工食品ができること)
- ⑤ 食品製造における、環境への貢献
昔にはなかった目的でも食品添加物は活躍しています。
保存料、日持向上剤、酸化防止剤、殺菌料、防かび剤などによる、食品の品質を保つ役割は、食品の賞味期限または消費期限を長くします。
→ 食べられる期間が長くなることで、廃棄の機会が減ります。
着色料、調味料、甘味料、酸味料、香料、などによる食品の嗜好性を向上させる役割は、食べ物を美味しくし、食欲を向上させます。
→ 食べ残しが減り、廃棄量が減ります
台風、大雨、大雪、洪水、土砂災害、地震、津波、火山噴火などの自然災害が起きた時、保存の利く加工食品、調理の手間のいらない加工食品への需要が高まります。
(即席食品、缶詰、パン類、菓子類、ペット飲料、・・・など)
このような役割を担います
1.急場の食糧
2.被災者へ安心感を与える
3.備蓄食として長期保管 など
備蓄可能な食品において、保存性の向上、おいしさ向上、等の役割で食品添加物は貢献します
食品の大量生産のメリットは、低コスト、品質安定、安定供給、などの他、食品単位当たりのエネルギー使用量を抑えることもできます。
食品の大量生産が難しい場面で、食品添加物が手助けできます。
例えば、消泡剤、油脂を抽出する溶媒(ヘキサンなど)、ろ過助剤、豆腐用凝固剤、pH調整剤、乳化剤、など多種多様です。
生鮮原材料(肉類、野菜類、など)の殺菌や、製造後の保存性向上、品質保持の目的で使用される食品添加物も、大量生産を可能にします。
食品添加物は、食品製造におけるエネルギー削減に貢献します。